幸せを掴め  月下老人の参拝方法大公開

2019/12/31
幸せを掴め  月下老人の参拝方法大公開

文=凃心怡   編集=下山敬之   写真=すしぱく,黃建彬、梁忠賢

台湾には毎年旧暦の7月7日の七夕になると、七星娘娘という神様が未婚の男女のために名簿を作り、月下老人が名簿に記載された人たちの個性や好みに合った縁組みを行うという民間伝承があります。月下老人は下界に下りると男女の足を赤い糸で結び、彼らが出会うように取り計らってくれます。しかし、月下老人も多忙なので早めに加護がほしいという人は自ら廟に行ってお参りをしましょう。月下老人か千手観音に心を込めて祈れば早めに願いが叶うかもしれません。

 

月下老人参拝の注意事項

初めて月下老人や千手観音を参拝する場合は、先に甘い幸せを象徴する砂糖とキャンディ、さらに早めに良縁に出会うという意味を持つ赤いナツメ、人気をもたらす枸杞(クコ)、金紙などのお供え物を用意します。また、服装や見た目はできるだけ質素できちんとしたものが望ましいです。準備ができたら先に廟内で祀られている主要な神様に敬意を表します。そして、月下老人と千手観音の前で名前、生年月日、住所など自己紹介をし、もし好きな人がいればその相手のことを具体的に伝えます。好きな人がいなければ希望する条件を伝えます。

最後に廟の案内役の方の指示に従い、廟の窓口や月下老人など所定の場所で赤い糸をもらいます。ただし、艋舺龍山寺の場合は、先に筊(ポエ)というものを投げて神様の指示を請わなければいけません。赤い糸をもらって良いと許可がでたら、赤い糸を香炉の上で時計回りに3度回します。あとは普段から持ち歩いたり、枕の下に置くなど自由にして大丈夫です。

月下老人に赤い糸をもらう場合、初回の参拝時のみお供え物を全て用意しなければいけません。次回以降は合掌して参拝するだけでもらうことができます。その場合、もらった赤い糸を香炉の上で回して加護をもらうことを忘れないようにしましょう。また、赤い糸は一つあれば十分で、たくさん求めてはいけません。欲張ると複雑な感情に悩まされたり、争い事が起こるなど良くないことが発生する可能性があります。

台北霞海城隍廟と艋舺龍山寺では月下老人を祭った赤いナツメと枸杞、砂糖を煮つめて作った平安茶が用意されています。温かいお茶で心と体を温めることで、幸せな運気がもたらされます。

そのほか、最適な時期を選んで参拝をすることで幸運を手にすることもできます。バレンタインデーや七夕、他にも旧暦1月15日の小正月と月下老人の誕生日である旧暦8月15日はふたつ満月が出るの日、運気も上がり願い事が叶いやすくなると言われています。

 

月下老人の参拝方法

1. 先に入り口の近くに参拝用の金紙を受け取ります。

2. 神様に自己紹介と理想の相手の具体的な条件を伝えます。

3. 参拝後、喜糖という飴と平安茶をもらうことができます。

 

***この記事はTAIPEIより転載許諾を得て使います。
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